<Destiny 2> アハンカーラって何?夢見る都市で何が起こったか<考察>
アハンカーラについて考えてみましょう。長いのでごゆっくり
アハンカーラとは
アハンカーラの名のつく装備が作中にいくつか出てきます。
・アハンカーラの爪
・ダイア・アハンカーラの頭蓋骨
・ヤング・アハンカーラの背骨
・封されたアハンカーラのグラスプ
これらは孤独と影以前、もっというとD1の頃に存在していたものもあります。まず、これらの伝承からアハンカーラの存在が何であるかをまとめてみます。
・トラベラーの出現以降現れたドラゴン系の生物
・言葉を話すことができる
・「ああ、我が探し手よ」という言葉が好き
・人類に危険と見なされ滅ぼされた
・骨が喋る(直接脳内に?)
・アハンカーラを実在するものと認め受け入れたら夢が具現化する
・骨を銀でコーティングしたら黙る
人類に滅ぼされたというのと、夢が具現化するという部分が重要かと思われます。リベンは「最後のアハンカーラ」と呼ばれていました。そう呼ばれたのは、リベン以外のアハンカーラが滅んだからというわけ。夢見る都市のあちこちにアハンカーラの骨が落ちているのは、おそらく人類またはアウォークンによる虐殺の名残です。詳しくは後述します。骨を拾うと伝承が読めるようになるのも、防具として身につけたアハンカーラの骨が喋るという情報と合致します。
アハンカーラとは 2
次は勝利の道のりの伝承、「日の出と日没」の項目からヒントを探してみます。ここで分かること。
・ユルドレンがリベンを連れてきた
・アハンカーラは、自らを真実と化する虚実
・リベンは夢見る都市で女王とともに過ごしていた
・出てくる度に姿形が異なる
・アハンカーラは獲物を特定するために「三部の呪い」を用いる
「自らを真実と化する虚実」が気になりました。虚実が何なのかを調べるとこうでました。
〈虚〉を実体のないもの,うそ,偽り,〈実〉を実体のあるもの,まこととみる一般的な考え方と,〈虚〉は超越的な存在根拠であり,〈実〉はその具体的な現れであるという《荘子》風の考え方とがある。
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版
難しいですね。虚実というのは砕いて言えば「嘘真」。アハンカーラそれ自体の存在は虚実、ですが夢を叶える、人によって見える姿が異なるという性質上、アハンカーラを求める人がいて初めて存在が真実となる。というのが私の解釈です。アハンカーラ装備の伝承でも、「実在のものとして認めたら」と書かれています。「夢を叶えるドラゴンなんているわけないやろw」という人たちには見えないのかもしれません。そういう意味で、自らを真実と化する虚実、なのではないかと。そう考えました。
その毎回姿かたちが異なるという点。伝承によると、ユルドレンがガーディアンを捕まえて連れてきたことがありました。リベンはその時「唾液を垂らし、ガーディアンの期待通り、牙を生やした恐ろしい怪物の姿をしていた。」といいます。この姿は、作中に登場するアハンカーラと特徴が一致します。
「ガーディアンの期待通り」というのも、プレイヤーがガーディアンであることから、おそらくガーディアンにはこの姿に見えるのだと思います。つまり見る人によって、姿形が異なるというわけです。防具に話を戻してみます。アハンカーラと名のついたの防具の骨は、どれも別の生物に見えませんか?特に分かりやすいのが、ダイア・アハンカーラの頭蓋骨と、ヤング・アハンカーラの背骨だと思います。
ダイア・アハンカーラの頭蓋骨ヤング・アハンカーラの背骨
どちらも顔のように見える骨がありますが、どちらも骨格が違います。これは良い事例だと思います。アハンカーラは特定の一つの形状を持ちません。次は「無数の声」の伝承を見てみます。
私はお前が望むものになれるぞ。ああ我が殺し手よ。
[言語]とは[人間]の頭に住み着く[ウイルス]である。
たった一つの[言葉]で彼らは[怒り]、[欲情]し、[悲しむ]。
ああ、正しい[声]で発せられた正しい[言葉]がほしい!
ああ、彼らの[心]に[思慕]が湧き上がるさまを見たい!
ああ、彼らが [胸]に抱いた[欲望]を、甘く滴るそれを奪いたい!
「ああ我が探し手よ」「ああ我が運び手よ」に加え「ああ我が殺し手よ」が出ました。シュロ・チーがセリフで「アハンカーラは欲望を糧にします」と言っていました。ガーディアンを見てよだれを垂らしたのは、ガーディアンが持つ欲望が美味しそうだったからなのでしょうか。もっといえば、女王がリベンに「わがきょうだいがあなたを連れ去るのを何故許したか」と聞いた時、リベンは「彼は肉汁にあふれていた」と言っています。
リベンに何が起こったか
リベンについての概要が終わったところで、孤独と影の世界でリベンに何があったのかを考えてみます。ここで重要になるのは、先程出た伝承。アハンカーラは人類に滅ぼされた、というものです。リベンが「最後のアハンカーラ」と呼ばれていたのは、リベン以外のアハンカーラが滅んだからでしょう。ですが、今回夢見る都市でリベンが問題になっている理由とは違う可能性があります。夢見る都市の状況をまとめてみます。
・アウォークンは都市を去った
・リベンが夢見る都市に居座っている
・リベンは外に出られない?
・リベンが呪いの元凶?
アウォークンはリベンを残し都市を去りましたが、そもそも夢見る都市は女王とリベンが協力して作ったと伝承には書かれています。そして私の考えでは、この時点でリベンは「最後のアハンカーラ」だったという事。すでに人類に滅ぼされていた可能性があります。その根拠となりうる伝承があります。長いので要約だけ。
・『再度の絶滅』というタイトルの伝承。
・「彼女はすべてを破滅させた!」
・「奴らが這いずり回る場所で奴らを殺し、骨を黙らせろ」
・「カレニ、スベテヲ、ウバワレルマエニ、ワレワレノテデ...」
「彼女」とはおそらくリベンの事です。「骨を黙らせろ」というのは、アハンカーラの骨が言葉を発するという事実と繋がる。唯一分からないのは、リベンらしきカタカナのセリフは「彼に全てを奪われる前に」と言っている事。他にも「彼」が出てきて、文脈上リベンを指しているわけではなさそう。アウォークンが直接の原因とは今の所言い切れません。
リベンは夢見る都市に来てから、再度の絶滅を経験している可能性が出てきました。「再度」ということはすでに一度経験しているということになります。人類にすでに滅ぼされていたとすると、他の個体はいないはずです。ではどういうことか。各地に「汚染された卵」があるということ。アハンカーラの卵だとすると?更にリベンは女性。ちなみにこの卵を壊すことのできる唯一の武器、名前は「願望の終人」、原文を「Wish-Ender」つまり、夢を終わらせる者。アハンカーラの夢?
そして「アハンカーラの骨」があるという状況から、夢見る都市内部でアハンカーラが狩られた可能性が高いのです。私がまだ取得していない伝承の中に答えがあるかもしれないのでなんとも言えませんが、私の今の解釈。
・リベンはアウォークンと共に夢見る都市で種族の再生を図った
・何らかの理由で再び絶滅を経験する
・再度の絶滅に起因しリベンはアウォークンを追い出す
・リベンは何らかの理由で都市から出られなくなっている
以上です。
まだ不明な点が多いですが・・・。
最後の望み
「最後の望み」内のリベンのセリフ
アウォークンはとても長い間私をここにいさせた 私達の種族が苦しんだものよりはましな運命 だが 外に出られぬのなら 楽園さえも牢獄となる
私の言葉を使って この都市を叫びに満ちた現実に変えたものの貢献に 「恩返し」が出来たらどんなに良かったか・・・(皮肉)
リベン撃破時のセリフ
ああ 最後の願いを叶えるためにどれ程待ったことか・・・ ああ 去ることはないと思っていた
リベンは種族の絶滅を経験し、何らかの理由で都市を出られなくなり、長い間都市を去ることを願っていた。そのためにユルドレンをそそのかし、外の者に自らの存在を知らせ、アウォークンにリベン討伐を行わせたのではないか。
ここで最重要かもしれない事実を。リベンは宿られていた
孤独と影
日本版のタイトルは『孤独と影』です。原題である『Forsaken』という単語、日本語の意味は「見捨てられた」「孤独な」です。このタイトル、ユルドレンの事を言い表していたと同時に、リベンの事でもあったのでしょうか・・・。そして日本語のタイトルの一部「影」。リベンは宿られていたようですし、リベンが倒され最後の望みを果たせた時、呪いが放出して都市が宿られてしましました。この状況と「影」という単語、新たな脅威の接近を匂わせているのではないでしょうか・・・。
一度宿られた兵に焦点を合わせたほうが良さそうですね。
さて、次なる展開は・・・。