ゲームについていろいろ考えるとこ

ゲームについて考えます。考察記事やレビュー、ゲームを巡る問題などゲームに関わることを論じたい

<ANTHEM>VIP体験版の感想

予約しましたANTHEM。そしてVIP体験版を遊びましたよ。不具合が凄まじく、おそらくミッションなどのプレイ時間よりも無限ロードとそれに伴う再起動の方に時間が掛かってしまいました。先に不具合に関することを書いてから、ゲームプレイの感想を書こうと思います。

 まずどういった不具合があったか。基本的に遠征への出撃に無限ロードが伴います。ローディングのゲージが95%辺りまで進んだところで、ゲージの動きがピタリと止まり一向に始まらなくなります。これに関しては、公式がヘルプフォーラムで「ゲームを一度終了し、再起動した上で、メインメニューで遠征への再接続を選ぶと参加できる。」と書いた程。実際私の場合でも、一度終了してから再接続のパターンが最も成功率が高かったです。

もう一つ致命的なのはアプリーケーションエラーでした。これはミッションが終わったあとのリザルト画面で必ずと言っていいほど起こりました。これによってどういう結果が得られたのか確認不能でした。

あと地味だけど遠征中に音が鳴らなくなるというのも何度か起こりました。

こういう不具合が体験版で出たことで、問題の確認と修正ができるので、次の体験版と製品版の質をより上げてくれる事と思います。しかしながら、そういった不具合の多い状況であっても、ベータではなく”VIP体験版”という、先行購入者への特典としてのプレイでこうなったことは残念としか言いようがありません。

 

VIP体験版本編の感想

不具合は全体のゲーム内容とは切り離して考えます。

ANTHEMのゲームプレイ、これについてはとにかく一言「楽しい!」に尽きます。

美しいグラフィックに、高低差のあるフィールドを、ジャベリンを着込んで飛び回るのは爽快でした。真っ先に感じたのは操作性の良さでした。最初飛行のコツが掴めなかったのですが、少し慣れると自分の思い通りに動く事ができました。モーションも格好いい。飛行及びホバリングをすると、スラスターの熱がたまり、最終的にオーバーヒートして落下します。熱は、水に触れることで下げることが出来るので、例えば長距離の移動の際も、滝や水辺の近くを飛ぶことで、より長い航続距離での飛行が可能になります。

RPGとしてのANTHEM

操作性の良さからアクションゲームとして重要な要素を一定以上で満たしています。そしてこのゲームの肝であるRPG性についてです。

ジャベリンはそれぞれの機体に専用のパーツが存在し、それとは別のMODと呼ばれる強化アイテムを付けることで、自分好みの性能にカスタムすることができます。

例えば最も基本的なジャベリンであるレンジャー。私がやってみたのは、フリーズグレネード(名前違うかも)で相手を凍らせ、動けない間にショットガンを持って一掃する近接戦闘用のロードアウト。

私が選んだコロッサスでは、相手を自動で攻撃し雷の状態異常を与える装備と、火炎放射器を組み合わせ、盾を構えながら相手の集団に正面から突撃して焼き払うというロードアウトでした。

一方でストームを選んだフレンドは、スキルのクールタイムを短くするMODを積みまくり、高頻度で氷の状態異常を連発できるロードアウトを使っていました。

さすがはBioWare。これまでAPRGを主力にしてきたデベロッパーだけあって、この点には強いです。

戦闘の流れは大体の場合こうです。

レンジャー、コロッサスが敵集団と接敵し、敵がそれらと戦っている間にストーム、インターセプターが高火力で敵の数を着実に減らします。特に、コロッサスは広範囲の敵のヘイトを取るためのスキルが使えるので、それで味方に弾が当たらないようにできます。それによって安全になったストーム、インターセプターは、比較的安全に敵の処理が行えるというわけです。こういったロールの分配や戦闘での動き方を考えるに、ややドラゴンズドグマに似ているという印象を受けました。

そして意外だったのが、難易度の高さです。思ってたよりダメージの入出力が激しく、考えて行動しないとすぐダウンしてしまいます。タンクをこなせるコロッサスといえど、多数のヘイトを取ってから盾を構えると、あっという間に盾が壊れてしまいます。なのでコミュニケーションが取れるときは、味方のスキルのたまり具合や、位置関係でヘイト取りをする必要が出てきます。体験版の中でも、結構すぐ死んでしまう程の難易度でしたが、出撃画面の難易度選択には恐ろしい事が書いてあります。グランドマスター3という難易度では、敵の体力とダメージが3100%上昇するんだそうです。ディアブロかよ。ハクスラ好きとしてはその数字のワクワク感が凄いです。そのレベルになると、ロードアウトによりますが、その時自分が出来る最善のロールをこなす事が求められます。

そのロールですが、少しそれぞれの短評をしてみます

 レンジャーとコロッサスしか使ってないので、あとの2機はフレンドから聞いた限りでの印象となります。

レンジャーはやはりロードアウト次第で何でもこなせるといった印象です。近距離も遠距離も可能なので、前に出てDPSを稼ぐか、後ろから的確に敵の数を減らすか、あるいは味方の集団の中でサポートスキルを用いるのかと、選択肢はいくつもあります。特殊スキルの範囲殲滅力も中々のもので、戦況を一気に変えられそうです。

コロッサスは持ち前の硬さを活かして味方の壁役になることが求められそうです。ヘイトを稼ぐウォークライというスキルもありますが、先述したように盾は意外と脆いので、むやみに前に出ると返り討ちに遭います。ウォークライではなく、バフも出来るようなので、それを使って火力の底上げ役としてパーティで一目置かれる存在になりそうです。また、ヘビーアサルトランチャーや重迫撃砲は、広範囲にダメージが散らばるので、AoEも可能です。特殊スキルのシージキャノンは凄まじく、単体ダメージも高いですし、広範囲の敵を一発で消すことができます。

ストームは紙装甲であっさりダウンしてしまうので、単独行動は殆どの場合危険です。おそらくレンジャーかコロッサスの近くで動くことを求められそうです。比較的安全な状況下で飛翔し、シールドで守られている上で高火力の攻撃を放ちます。集団に対する効力は凄まじく、フレンドのストームはストローングホールドで無双していました。また、サポートスキルは範囲の広いシールドで、味方を守ることも可能なようです。イメージはWarframeのVOLTです。特殊スキルの火力も凄いようで、ボス戦でも大きな存在感があります。

インターセプターについてはあまり分かりませんが、簡単に聞いた感じ、卑劣ニンジャだとのことです。高い機動力を活かし、集団戦の中で着実に敵の数を減らすアサシンとして機能します。近接の火力も高いようで、黄色いやつもすぐ倒せるとフレンドが言ってました。特殊スキルは無敵になるようで、WarframeのVALKYRのようなイメージでしょうか。こちらも紙装甲なので、単独行動は危険です。味方との位置関係や戦闘の状況を考えた上で行動することが求められそうです。

 

ハクスラARPGとしてのやりこみ要素

ゲーム内の説明を読んだ限りでは、やりこみ要素は結構用意されているようです。まずレアリティは6段階あるとのこと。最上級はレジェンダリーですが、説明によると「レベル30での最高レアリティはマスターワークだが、僅かな確率で代わりにレジェンダリーがドロップする」とのこと。体験版でも行くことができた「ストロングホールド」はゲーム内で最難関のミッションとなるらしく、Destinyでいうストライクのような内容です。その他に、依頼と呼ばれるものがあるらしく、NPCにこれをしてくれと依頼を渡されるようです。この内容はランダムらしく、時折レジェンダリーの依頼といったものが出るとも書いてあります。

テスター向けのプレイ映像で確認できたのはストームのレジェンダリーギアでした。このギアの内容は「ギアの攻撃力を一定時間50%アップさせ、クールタイムも20%減る」といったものでした。中々強力そう。レジェンダリーギアは特定のパラメータを大きく引き伸ばす事が出来るようで、ビルドに幅を持たせることができます。

ハクスラARPG好きとしてワクワクを抑えられないグランドマスター3の3100%の敵ステータスの上昇。これを攻略できるようにしっかりと育成させ、このクラスだと味方とのロール分配も重要になるでしょう。ストロングホールドをフレンドと効率よく周回し、良いギアを掘り続けるのです。

 

2月1日からのオープン体験版でも、サーバーが安定していればそれなりにプレイしていろいろなロードアウトを試してみたいと思います。発売が楽しみですね