ゲームについていろいろ考えるとこ

ゲームについて考えます。考察記事やレビュー、ゲームを巡る問題などゲームに関わることを論じたい

最近やってるゲーム<RimWorld>

Anthem発売までのつなぎとしてRimWorldをまたはじめました。一度温暖のイージーでクリア済みでしたが、今回は砂漠でカサンドラノーマルをプレイ中です。

私自身横着な性格なのもあって効率的なプレイを考えるのが大の苦手です。アクションゲームもゴリ押しで済ませるタイプ。なので攻略やTIPSは書けません。私はどちらかと言うとそのゲームの世界観の考察や価値観を見出す方が好きです。なのでレビューというか感想になります。

 

RimWorldに関してはIGNのレビューで良い事が書かれていました

 

物語を無尽蔵に生み出す創造のエンジン『RimWorld』レビュー http://disq.us/t/38cpq8r 

「 物語を無尽蔵に生み出す創造のエンジン」良い響きですね。この批評はすごく的を得ていると思います。RimWorldはゲームプレイで要求される必要な情報以上に、ゲームの世界観の背景に基づいた「さほど必要でない情報」が非常に多く作られています。それらの情報が、ゲームプレイで実際に起こる事象を「物語化」しているということです。

 

社交を例に取ります。入植者はそれぞれの性格に応じたやり取りを相互に行います。例えば「気持ち悪い息遣い」の特性を持つ入植者は、他の入植者にけなされがちです。重要なのは「けなされて心情が悪化する」という部分なのですが、実際社交のタブを観ると、けなし方が毎回違います。例えば「LisaはJohnsonの顔のパーツについて侮辱した」「LisaはJohnsonの思いやりを侮辱した」。そしてその侮辱が原因で入植者同士が喧嘩したりします。

 

私が実際に遭遇した例を物語化するとこうなります。名前は忘れたので適当に

「ある日、サイコスードにより殺人鬼となったキツネがコロニーを襲う。3人の入植者のうちの一人、リサは農作業中背後から近づいてきたキツネに襲われてしまう。リサは身体のあちこちを噛まれ出血し気絶。それに気がついたトランゼンはキツネを追い払おうと銃を構え射撃する。しかしキツネの動きは早く、訓練をウケていないトランゼンは弾を命中させることが出来ずあっさりと懐に潜り込まれてしまう。キツネに噛まれながら素手で応戦し、なんとかキツネを倒すことが出来た。医療の知識があるリサは気絶していて動けないまま失血死してしまう。トランゼンは一命をとりとめたが、傷口から感染症に掛かってしまう。3人目の入植、ミンは無傷だったが、彼女に医療の知識は無かった。一緒に惑星に降り立った一人は死に、もうひとりがこれから死にゆく中、最後に残るサイコパスのミンは何も感じないまま、先の見えない将来への希望と不安を抱えていた。」

 

このゲームは、ゲームを初めて何某かの結末を得るまでの間を物語化し、小説化したとしても、ドラマチックさでそれっぽく読めてしまいそうなほど。最終的には宇宙船を建造し脱出するのが目的です。それまでの紆余曲折がこのゲームの核であり、物語の本質です。いくつもの襲撃を耐え抜き、仲間を増やし、入植者がそれぞれに関係を築き、辺境の惑星から脱出する。初めて脱出に成功したときの安心感、淋しさ、感動は他のゲームでは味わえない物があります。

 

とても良いゲームだと思います。ゆっくりじっくり落ち着いてプレイが出来ます。私はコンビニでお菓子を買って、ドラマを見ながらのんびりプレイしています。おすすめです