ゲームについていろいろ考えるとこ

ゲームについて考えます。考察記事やレビュー、ゲームを巡る問題などゲームに関わることを論じたい

Destiny 2世界史II ゲーム開始後の世界の動向

第二弾

前回はとてつもない文量になりました。文章を書くのは好きなので文量が多くて苦になる事はありませんが、後で誤字脱字を探したり事実誤認があるのかどうか確認するのが地獄だったりします。これらの記事は足がかりのようなもので、この作品の情報が如何に細かく作られ、ただのオマケの読み物の領域を逸脱しているかどうかを是非知っていただきたい。

これらの記事をきっかけに、少しでも伝承を読むガーディアンが増えたなら本望です。これだけの情報量を持つ伝承にあまり触れられずゲームがプレイされるのは本当に勿体ないと思うし、ゲームの総合芸術としての側面をより強調していきたい。

前回はゲームストーリーでは描かれなかったグリモアや伝承の中に書いてあるDestiny 世界の歴史をまとめました。今回はDestiny の開始から約5年、主人公が関わった上で起こった出来事をまとめます。ゲーム中でプレイヤーが関わった出来事に結局どういう意味があり、世界にどういう影響を残したのか、それは正直最初にストーリーをプレイしただけじゃとても分かりにくいです。普通にプレイしてみてあまりピンとこなかったら読んでみてください。きっかけと結果を記します。

 

 

主人公の誕生

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Destiny 2ではシリーズ初プレイのゲーマーもターゲットにしています。伝承の中でDestinyからのガーディアンとDestiny 2からのガーディアンが区別されていたりします。なのでそこは一応分けます。

大崩壊とシティ建造を経て、人類は一旦の平穏を取り戻したかに思われました。しかしトラベラーは依然として活動を休止していて、人類が消耗しきってしまうのももはや時間の問題でした。かつてアムリタ計画によるコロニー船発射台があった旧ロシアコスモドロームで、1人のガーディアンが誕生しました。大崩壊の後、混乱のさなか逃げ遅れ、何らかの理由により命を落としたと思われるその人物は、それを長い間探し続けたゴーストによってガーディアンとして生まれました。主人公は蘇生され、右も左も分からないままゴーストの案内に従うとフォールンと接触し、信頼性の高いフヴォストフと共に放棄されたジャンプシップを発見。脱出に成功しシティに向かいます。

Destiny 2のガーディアンがどういった状況で蘇生されたかは不明ですが、伝承の中ではカバル大戦の頃から活動を始めたガーディアンとして区別されています。

これらのガーディアンはこれからとてつもない数々の伝説を作っていくことになります。

 

ブラックガーデンの暗黒

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Destiny本編ではベックスがラスボスでした。いくつかの手がかりを経て、リーフのアウォークンの協力の下火星にあるゲートからブラックガーデンにたどり着きます。そこでは暗黒が祀られていて、3体の巨大なミノタウロスがその暗黒と融合し戦いました。ガーディアンは勝利を収め、暗黒がいなくなると、トラベラーは息を吹き返しました。シティに希望の光が差し、ここから人類の再スタートが始まります。しかしこの件にはまだ謎があり、祀られていた暗黒がどこから来たのか、ベックスとどう関係があるのかなど考察の余地があります。

 

地下の暗黒

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月の地下でハイヴの活動が活発化します。かつてヘルマウス降下作戦に参加し大打撃を負ったエリス・モーンが登場し、クロタを阻止するために動きます。クロタはハイヴの最高神オリックスの息子でした。彼はオリックスに代わってトラベラー撃破の命を受け月のヘルマウスの奥深くに玉座を構えていました。つまり基本的には太陽系におけるハイヴ構造の最高司令官でした。現在月のナイトメアとして一緒に蘇っているオムニガル・クロタ・ウィルが登場したのもこの頃でした。エリス主導のもと6人のレイドチームが組まれ、クロタの破壊に成功しました。

 

ハウス・オブ・ウルブズ

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前回一部言及したリーフ戦争の末、女王の配下となったハウス・オブ・ウルブズが反乱を始めます。女王の手を離れ、各地で活動を開始したウルブズに対し、ガーディアンはリーフの要請を受けて介入することになります。かつてエルダーズ・プリズンに投獄されていたスコラスが舞い戻り、再びケルの中のケルを宣言したことによる闘争でした。スコラスはもちろんガーディアンの手で葬られ、今ナイトメアとなって戦えるわけです。孤独と影でガーディアンとペトラに繋がりがったのも、この事件をきっかけにガーディアンとアウォークンの間にパイプが出来たことによるもので、ただのフォールンの動乱ではなく、アウォークンが関わったという点でそれはそれで重要な出来事でした。

 

降り立ちし邪神

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 ここでDestiny2年目が始まります。The Taken Kingを原題とし、いちいち書くのは長いので以後TTKと略します。

クロタが殺害され太陽系の支配構造に空白ができると、オリックスが直接襲来してきます。土星のリングの一部に現れた巨大な母船「ドレッドノート」にのってやってきた邪神オリックスと、アウォークン艦隊との間に衝突が起こります。孤独と影でアウォークンが大きく関わりましたが、あのような状況になっていたのはこれが原因でした。この戦闘によりアウォークンは大きな被害を受け、女王は行方不明になりユルドレンは火星に墜落してしまいます。

ハイヴの知識に明るいエリス・モーンの力を再び借り、邪神討伐に向けて動き出します。オリックスは征服の一環として宿られた兵を作ります。前回も書きましたが、この力はハイヴの宿主である虫の神の一柱を殺したことで手に入れた力でした。ハイヴはこの宿られの力によって新たな兵力を確保します。ハイヴの特徴として、通常通り殺しても本当に意味では死なないというものがあります。ハイヴは普通、死んでも別の空間に行くだけで儀式などでそのうち復活することが可能です。しかし「玉座の世界」と呼ばれる特殊な空間で死ぬと、永遠に復活できないという性質があります。クロタが死んだのはヘルマウスの奥底を自らの玉座の世界としていたためです。オリックスドレッドノートはいわば移動玉座の世界なので、オリックスを倒すためにドレッドノートに攻め入る必要がありました。そのためにいくつかのハイヴ儀式の力を使い、ガーディアン自身が亜空間ハイヴと呼ばれる存在になることで、オリックスへの接敵を果たします。

最強の戦士主人公によってオリックスはもちろん倒され、永遠に葬られました。これによりハイヴは邪神を失い、宿られた兵は残され太陽系を彷徨うようになります。しかし現在、隠された情報から解読されたメッセージによると、このオリックスが復活するのではないかという驚愕の伏線がはられています。今後の動向に注目です。

 

 

 鉄の章

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 TTKを経て次の章に突入。ここでは鉄の豪傑が深く関わってきます。前回の記事で紹介した鉄の豪傑は、人類の助けになるだろうとウォーマインドの技術、ZIVAを見つけ利用しようと考えますが失敗し、結果として鉄の豪傑の壊滅を迎えてしまいます。長らく組織として死んでいた鉄の豪傑でしたが、今回フォールンのハウス・オブ・デビルズによってZIVAが発見され利用されている事が分かると再び活動を再開します。既にとんでもない偉業を数々成し遂げている主人公にお呼びがかかり、サラディン卿と共にフォールンに挑みました。

Destiny 2でもパーフェクト・アウトブレイクという武器があります。非常に強いので新規ガーディアンの方は取得方法を見つけて頑張って取りに行ってみてください。この武器はまさにZIVA技術が関わっています。ZIVAとはウォーマインドの技術の一部である自律型の超小型ドローンの集合体のようなもので、とてつもないオーバーテクノロジーです。それに「感染」することでZIVAによりコントロールされ、ゾンビのように動く死体にすらなってしまいます。

デビルズの思惑どおりに行くはずもなく、 中枢を破壊して騒動は一件落着。後は残党のフォールンボス、アクシスをレイドで倒して一件落着でした。この章で重要なことは、鉄の豪傑の復活と主人公がその新たなメンバーに加わっている事です。主人公の肩書は一応「若き狼」が正式なものらしく、クルーシブル中にシャックスなんかがその呼び方をしていたりします。

 

Destiny 2

ここからが現行の話です。といっても、既に3年目に突入していますが。

カバル大戦

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 最強のガーディアン若き狼によってシティはとりあえず平穏な日々を送っていました。しかし厄災が再び人類を襲います。カバルの勢力「レッドリージョン」が現れ、シティ内部にまで侵攻してきました。みんなで踊り狂ったあのタワーの広場はメチャクチャにぶっ壊され、トラベラーは捕獲されガーディアンは光を奪われてしまいます。預言者は捕まり光の奪い方について尋問されます。散り散りになったヴァンガードももはや活動停止。しかし主人公は恐らくトラベラーによるビジョンを受け、EDZを目指します。そこにはシティに属さない地方の勢力の小さな共同体があり、ガーディアンもそこを訪れることになりました。ホーソーンの助けも借りてEDZにあったトラベラーの破片を目指します。この破片は恐らく大崩壊の際ピラミッドとの戦いで出来たものでしょう。破片に導かれ主人公は見事に光を取り戻します。何たる主人公補正か!

カバル大戦は重大な事を何個も明らかにしています。散り散りになったヴァンガードを束ねるために各地を旅する主人公は、タイタンにあった巨大なハイヴの孵化場と危険な儀式。イオで大量発生している宿られた兵とベックスの目的。忘れ去られたエクソダスブラックが墜落していてベックスまみれになっているネッスス。特に、タイタンでサバスン関連の儀式を発見した事はとてつもない大ニュースでした。ヴァンガードを応急的に機能できるようにしたガーディアンは、レッドリージョンの超巨大な兵器「オールマイティ」による太陽破壊計画を知ると、太陽の間近に行ってそれを阻止しました。オールマイティを破壊しレッドリージョンを追い詰めたガーディアンは総本山に殴り込み。ヴァンガードの寄せ集めの兵力とともにシティに舞い戻り、レッドリージョンの母船に突入するとあっという間にガウル総督を倒してしまいました。するとガウル総督は戦隊ヒーローもののように巨大化すると、トラベラーが発する光によって消滅しました。

トラベラーが覚醒しました。長い眠りから覚め、休止状態を終え再びその球体は光りに包まれたのです。これによって人類は新たな黄金時代を迎えます。しかしこれは同時に暗黒にその覚醒を報せる事にもなりました・・・。

ガウルの死後、レッドリージョンにより宇宙島流しの刑に処されたカルス皇帝は、囚人船リヴァイアサンに乗ってネッススの軌道上にやってきました。そしてガウルを倒したガーディアンを招き入れ、カルス皇帝を倒した暁に装備をたくさん恵んでくれました。カルスによる影編成のスタートです。

 

オシリスの呪い

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かつての英雄オシリスのゴーストが発見されました。これはオシリスが水星で活動していることを示す重大な証拠であり、何かしら大変なことに関わっている懸念を生みます。前回書いたように、オシリスはシティから追放された背教者のような扱いをされていて、預言者の教えに傾倒しているタワーの住人にとってオシリスに関わる出来事はセンシティブに扱う必要がありました。信心深くも幸い盲目的でなかったオシリスの敬虔な弟子であるイコラはヴァンガード最大の諜報部隊「潜みしもの」の指揮官でもあったので、幸いにもこの件を意図的に隠蔽することが出来る人物でした。しかしイコラが単独で行動するわけにもいかないので、誰にも知られることなくオシリスに関する調査をしてくれと主人公がイコラに打診されます。つまりここで起こる出来事は主人公とイコラ、オシリスとその信奉者しか知らず、もしかするとザヴァラですら知らない可能性もあります。

水星はベックスが蔓延るもはや別の惑星になっていて、時間の流れすら変化してしまうような非常事態が起こっていました。ベックスが持つシミュレーション技術の中枢である「無限の森」に通じるゲートがそこにはあり、パノプテースと呼ばれるマインドがシミュレーションを指揮していました。パノプテースの目的は「ベックスが勝利する未来をシミュレーションする」事で、放っておけば必ずベックスが勝ち人類が負けるという結末が訪れるのも時間の問題だという事になってしまいます。

最強のウォーロックオシリスと共にパノプテースに挑むことになったガーディアンは、ベックスによる可能性の未来を行き来したりしてやはり目的を達成してしまいます。

また時を同じくしてカルス皇帝は、リヴァイアサンを使って惑星を吸い上げ、その素材を使ってワインを作っていたところ、誤ってベックスのマインド「アルゴス」を吸い込んでしまいます。アルゴスが機関室で悪さをしているから、お前らちょっと対処してくれということでガーディアンが向かい、アルゴス討伐任務を行いました。

 

ウォーマインド

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 鉄の章で一度関わったラスプーチンが話の主軸です。ヴァンガードでも問題児とされていたアナ・ブレイがラスプーチンを探しに火星を訪れていました。火星の氷の下に眠っていたハイヴが目を覚まし、ウォーマインドを攻撃していると言うのです。そこにはハイヴの宿主である虫の神の一柱「ソル・サウザンドウィル」そしてハイヴの歴史から抹消されたオリックスの異端の息子「ノクリス」がいました。

ウォーマインドは黄金時代に作られた防衛兵器で、暗黒の到来を予期していたかのような設計が成されていました。大崩壊を生き抜き、密かにシティを守っていたラスプーチンでしたが、何故かハイヴに狙われ大ピンチだったわけです。アナ・ブレイはガーディアンですが、他のガーディアンと違う点は、自分の過去を知っているという事です。アナはウォーマインドを作った大企業、クロビス・ブレイの人工知能研究員でした。自ら主導でラスプーチンのAI人格の形成に関わった、いわばラスプーチンの母のような人物でした。しかし大崩壊の後命を落とし、ガーディアンとして蘇生されその記憶は全てなくなりますが、ラスプーチンはその事を覚えていたのでガーディアンとなったアナに全てを告げたということです。なんかグッときますね。

ハイヴを今の姿に変えた虫の神ソルも実はそれほど強くなく、案外あっさり倒せてしまいます。しかしソルは実際には死んでおらず、虫の囁きとなった今ももしかするとまだ秘められた 目的を持っているのかも知れません。

さてラスプーチンの防衛に成功したガーディアンは、アナとザヴァラと共にラスプーチンと面会します。ザヴァラはひたすらラスプーチンに不信感を抱いていますが、これには理由があります。かつて最強の守護兵器と謳われたラスプーチンに、ヴァンガードは幾度となく協力を呼びかけてきましたが返答は得られず。終いにはレッドリージョンによるシティ襲撃を招きました。実際にはレッドリージョンの襲撃にナインが噛んでいて、ラスプーチンヴァンガードが持つ衛星の監視が途絶えていました。

ヴァンガードが自らを単なる道具として扱おうとしたことに不服を言いながら、これからは人類を守るとザヴァラ司令官に宣言します。「私の名はラスプーチン 全世界の守護者 比類なき最強の存在」

この章で重要なのは「人類がラスプーチンの協力を正式に取り留めた」事です。ラスプーチンは大崩壊を目の当たりにし、今日までの歴史を全て知っています。その知識は必ず役に立つはず。障害がなくなりもはや自由になったラスプーチンは既に人類守護の形としてガーディアンが扱かえる戦闘サブルーチンIKELOSを与えています。Destiny 2第一次ガーディアン装備革命を引き起こした模倣スリーパーがその一つです。

 

孤独と影

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 超絶問題のあるコンテンツでした。これまでさんざん主人公の英雄っぷりを披露してきたDestiny世界でしたが、この章は唯一主人公が関わったことで悪い結果を招いてしまった(かもしれない)章でした。事の発端はユルドレン主導によるエルダーズ・プリズンでの反乱でした。ユルドレンは獄中でリベンと接触(実際には女王だと思っている)し、スコーンを組織しました。ペトラに呼ばれて自体の収拾に手を貸したケイド6は、スコーンの罠にはめられその生命を落としてしまいます。最も愛されたケイドを失った悲しみでガーディアンはドン底を味わい、殺害の張本人であるユルドレンへの復讐を決意します。ヴァンガードは幹部の1人を失ったことで大きな痛手を負い、イコラも軍をあげてユルドレン捕獲を訴えますが、組織として情に支配され行動してしまうのはダメだというザヴァラの冷静な対応により不可能となります。ここで主人公が「なら自分が」と名乗りを上げたのを、ザヴァラは止めはしませんでした。

入り組んだ岸辺でスコーンを追うため、地元のドン、フォールンのスパイダーに接触し着実に追い詰めていきます。スパイダー、そしてペトラと共にスコーンを処理し続け、大ボスであるファナティックを倒すといよいよユルドレンと対峙しますが、ユルドレンはリベンに操られ夢見る都市を解放してしまいます。「光と暗黒の境は紙一重なのだ。お前はどっちの側にいる?」と意味深な言葉を残してユルドレンがあの世に行くと、今度は夢見る都市に宿られた兵やハイヴが流入している問題に直面します。

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無数の声のリベン

TTK以来姿を消していた女王を探すためペトラと共に都市に入ることになり、異空間にいた女王を発見しました。しかし都市はリベン、最後のアハンカーラに支配されており、まずはその邪悪を倒すのが先だと女王によりレイド任務が組織されました。新規の方はもう体験することは出来ないと思いますが、最初のレイドクリアが成された後、リベンから放出した呪いが都市を蝕み、毎週呪いの強さが溜まっていくこれまで見られなかった状況が発生したのです。都市は「タイムループ」に陥り、アウォークンの故郷「ディストリビュータリー」を狙うハイヴの思惑が渦巻き、ドゥイ・インカルと言うウィザードが玉座に居座っていました。この状況は3年目に突入した現在も続いています。

このリベンについて補足します。前回の記事でアウォークンが「リベン」を手に入れた事はもう書きました。リベンはアハンカーラと呼ばれる新生物で、人間の欲望を糧にして力を蓄えていきます。リベンは現実を捻じ曲げる力を持ち、人間の欲望が現実になった時にはじめて成長するのです。リベンはユルドレンが発見し連れ帰りました。女王はリベンと契約し、夢見る都市を築き上げ、偉大なる狩りの後ヴァンガードに悟られないよう願いの壁と呼ばれる装置を創ることで間接的にアハンカーラの願いの力を利用できるよう整備しました。明言はされていませんが、恐らく夢見る都市のリベンは、女王の願いによって都市から出られないよう強制されています。アハンカーラの絶滅を知りリベンは都市の中で新たに繁殖しようとしましたが、恐らくアウォークンにより卵が壊され再度の絶滅をします。それに怒り狂ったリベンが都市からアウォークンを追い出したのだと考えられます。

 

ブラックアーマリー

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フォールンのある組織が、黄金時代から続く軍事テクノロジーを掘り起こしていました。メイラン家、ラスムッセン家、サトウ家の3つの名家が連合して作られた保管庫「ブラックアーマリー」を巡るシーズンでした。ブラックアーマリーを守るエイダ1とガーディアンが協力し、フォールンの手からアーマリーを守護し、黄金時代の高度なテクノロジーを手にします。

シーズンは途中からレイドが始まります。都市の一部にある保管庫をフォールンが見つけて漁っていたところに介入し阻止するという内容です。また、ゼロ時間と呼ばれるワンショットダンジョンが実装されました。D1にも存在した感染のプライムが「パーフェクト・アウトブレイク」として復活しました。ZIVAテクノロジーを用いた兵器をフォールンが発見し、危うくZIVA災害が再発するところでしたが、フォールンの1人「ミスラックス」の協力の下ガーディアンが阻止しました。

本シーズンはストーリー上重要な点はあまりありませんでしたが、今後の戦いに備えてガーディアンの武装が強化されたという点と、ミスラックスが正式にガーディアンと協力したという政治的な側面が強いです。特に、ミスラックスは今後も関わってくる可能性が高いです。

 

放浪者のシーズン

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ナインが関わりかなりややこしくなったシーズンです。放浪者がギャンビットを強化し、独自の理論でガーディアンに力を与えました。ナインが放浪者に与えた「アーティファクト」という巨大な氷の塊の中に入り、未知の空間で宿られた兵と戦いました。

このアーティファクトと宿られた兵については謎が多いですが、ハイヴの配下にいる宿られた兵とは無関係であると示唆されています。

放浪者のシーズンではイデオロギー闘争が幕を開けます。ドレドゲン・ヨルについては前回書きました。新規の方もタワーに行ったりすると「ドレドゲン」と書いてあるプレイヤーを見たことがあるかと思います。ドレドゲンとは闇の力に染まろうとする背教者の集団が好んで使う名称で、放浪者もかつてはドレドゲンを名乗っていました。

このドレドゲンと光との間に対立が起こっているため、ヴァンガードに就くか、ドレドゲンに就くかの二者択一が迫られました。またドレドゲン・ヨルを倒したゴールデンガンの男こと「シン・マルファー」も背教者狩りを開始します。

放浪者のシーズンはこのイデオロギー闘争の始まりと、闇の力をガーディアンが手にしたという点がかなり重要でした。放浪者は「来る戦いには光だけでは勝てない」と語っています。放浪者はナインのビジョンによってピラミッドの襲来を知っているので、それに備えての事でしょう。プライムギャンビットで宿られた兵から集めた闇の力を装備に注入したのです。

 

絢爛のシーズン

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 カルス皇帝と何やかんやします。カルス皇帝は種族を問わず精鋭を集めた私兵のような「影」を持っています。カルスはガーディアンを影に加えたいと考えていて、そのためにガーディアンに色んな物を用意してくれました。一つが聖杯と野獣たちの群れです。聖杯によって自らが望む装備品を野獣たちの群れで入手できます。もう一つはガールランの討伐任務です。カルスは月で見つけたというヘルメットを強引にガールランに被せたのですが、ハイヴの骨を身につける事がヤバいのは前回も記した通り、やはりガールランはハイヴの力で堕落し闇の力を手にしてしまいます。サバスンがカルスをハメようとしてやったらしいですが、カルスが慎重になっていたのか配下で試したのが原因です。

これらの任務は全てリヴァイアサン内部の使われていない区画で発生しています。カルスが直面した問題解決のためとも言えますが、それ以上にカルスとガーディアンの間の関係が深くなったのは特筆すべき点です。カルスは褒美としてガーディアンのための実験空間のようなものを与えてくれました。カルスは太陽系に来るまでの仮定で宇宙の終焉に関するビジョンを見たと言われています。放浪者と同様に、ピラミッドの襲来を予見していて、それとの戦いのため人類と協調するのではないかと言われています。

ここまでDestiny 2 ではピラミッドの存在が如何に強大かを匂わせてきました。ガーディアン以外の人物がビジョンを見て、それに各々の形で備えています。

 

影の砦

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 新規の皆さんこんにちは。これを機にガーディアンとなった人も多いことでしょう。月には巨大なハイヴの基地がありましたが、突然巨大な砦が発見されました。定住していた偵察員は何をしていたんだと言いたいところですが、こつ然と現れた巨大な砦にヴァンガード総出で攻め入ることになります。この非常時に月基地でタイヤゲームを設置したヴァンガードの悪口を言うのはやめておいて、この章は極めて重要なものであることをこれから説明します。

クロタやオリックスが居なくなった状況で、月におけるハイヴの活動が活発化したという点は注目すべきです。ハイヴは現在サバスンの指揮下にあると思われますが、狡猾なサバスンの実態はまだ明らかになりません。しかしこの月で新しい取り組みが行われている事は間違いありません。それが後述のピラミッドを利用すること以外にあるかどうかはまだ私は把握できていません。

ピラミッドが月で発見されました。ピラミッドは前回も書いた通り、トラベラーの直接の敵です。光と暗黒の長い闘争の文脈の中でとても重大なのがトラベラーとピラミッドです。トラベラーが光における神だとすると、ピラミッドは暗黒における神です。大崩壊の直接の原因で、被害を受けながらも撃退には成功したはずですが、そのうちの一つが普通に月にあったわけです。またピラミッドはナイトメアと呼ばれる現象を引き起こし、これまでガーディアンが直面した重大な存在がまた姿を現しています。

ハイヴはこのナイトメアの影響を受けないらしいのですが、恐らくそれを利用しようとしてピラミッドに近づいています。

ピラミッドとベックスの関係が深いことが分かったのはDestinyを読み解く上で非常に重大な要素です。ベックスはブラックガーデンで作られると言われていますが、そもそもブラックガーデンにはベックスより上の存在が在り、その存在とベックスとの共生関係が出来ていると思われます。ピラミッドに突入したどり着いた花畑がブラックガーデンです。ピラミッドの奥にいた存在は「我々は敵でもないが友でもない。我々は救済者だ」と名乗り、人類への攻撃を宣言します。この後アンダイイング・マインドと呼ばれるベックスの個体が復活したと告げられ、ガーデンを管理している「ソル・ディバイシブ」という種類のベックスが大量に月に流入することになります。

 

現在の状況まとめ

現在の状況を簡単にまとめるとこうです。人類は多大な犠牲を出しながらも復活したトラベラーによって再度の黄金時代が始まりました。カバル大戦のベックスのシミュレーション技術に打撃を与え、ウォーマインドから守護の約束を受けます。

スコーンの反乱によりハンターヴァンガードであるケイドが死亡し、権力に空白ができます。復讐によりユルドレンを殺害したものの夢見る都市は開かれ秘密が暴かれました。都市内部にいた女王によってリベン討伐任務が組織されます。リベンの死後都市は呪われ、ハイヴが流入しタイムループが起こります。そして再び女王は行方不明になります。

ナインと放浪者により天誅が開かれます。これによってガーディアンは闇の力を手にしています。

カルス皇帝の下で戦い、正式に影に任命されます。これによって人類はカルス皇帝と協調します。

月でピラミッドが発見されます。内部にいた救済者と名乗る存在により人類の救済が宣言されます。同時にアンダイイング・マインドが復活しブラックガーデンからソル・ディバイシブが月に流出しています。

つまりDestiny 2 本編のカバル大戦によりドン底を味わった後、徐々に人類は強くなっています。ケイドの死を経験した孤独と影があったものの、その後のシーズンは主にヴァンガードにとって利益となる出来事が多かったです。このように徐々に成長した人類に、ピラミッドの活動再開という第二の大崩壊がその影を落としています。

 

終わりに

正直なぐり書きに近いのですが、とりあえずクリアしたけどちんぷんかんぷんな人の手助けになるとは思います。新たな光を気にこのゲームが持つ宇宙的神秘に満ちた途方も無い伝承に惹かれてここにたどり着いた方、よろしければ他の記事も読んでみてください。今後ともお願いします。