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<Destiny 2>セイント事案  時空を越えたパーフェクトパラドックス<まとめ>

しばらくぶりです。

 リアルのほうがちょっと忙しくてこちらはご無沙汰でした。でってにーでは大変なことが起こっています。要点は単純なので大体分かると思いますが、こういう時間を行き来するものはややこしくなるので起こったことをまとめてみます。あまり大したことはまだ書けないと思いますので、やってみてピンと来なかった人向けです。まだ新しい伝承は全部読めてないので、今の所考察の予定はありません。面白い事があれば書きます。

 

セイントの帰還

エライことですよ。セイント14。タイタンの中のタイタン。最後の都市の守護者。シックスフロント、そしてトワイライトギャップの英雄で、ザヴァラの前任者。結ばれたリボンは守った人の生きた証。シティで語り継がれる伝説の、最強のタイタン。彼は預言者によるオシリスの追放があった後、オシリスを捜索するためにシティを後にし、その後帰ってくることはありませんでした。1年目にオシリスが主人公若き狼と出会った際、主人公の捜索により無限の森でセイントは息絶えていたのでした。オリシスはこの事に深い罪悪感を感じていて、今回多大なリスクを払ってサンダイアルを稼働させます。オシリスの追放、それに伴うセイントの失踪とアンダルブラスクの死は、シティにとって重大な出来事であり、ケイドを含むヴァンガード幹部3人が現在の地位に就いている理由でもあります。

 

サンダイアル

こいつはかなりヤバいマシンですね。私が把握できてないだけかもしれませんが、今の所ほとんど未知の技術です。オシリスがどのようにして作ったのか、少しだけ怪しい文面があるのでそれは後で触れるとして、重要なのはこのマシンを使えば時間軸を行き来できるという点です。ベックスが持つテクノロジーと、無限の森はあくまでも未来または過去をシミュレーションするだけで、ガーディアンが見た過去の水星や未来の水星はあくまでも虚像に過ぎませんでした。しかしこのサンダイアルを使って時の回廊を歩めば、実際の過去、未来または異なる世界線に行くことが出来ます。ベックスはガーデンと繋がっているので普通に出来る事だと思いますが、ガーディアンがそれを使用可能にしたという事でしょう。

 

死者を連れ戻す

これが如何にマズい事か、ヴァンガードはちゃんと認識しています。そもそもトラベラーに陶酔しているシティの人々にとって、トラベラー以外の力に頼って因果関係を超越するのはかなりタブーな事です。アハンカーラが滅ぼされた事例をみるとそう言えます。実際にそれが可能になった場合、ケイドを連れ戻すことも出来るでしょう。何故ケイドじゃないのか。レッドリージョンの襲来を無かったことにすることだって出来るかもしれません。

セイントはかなり強かったので、単独で数多くのベックスを破壊しました。そのためベックスはセイント専用のマインドを組み上げ、彼の光を奪います。セイントを助ける際に玉運びしたと思いますが、それの事です。主人公は過去に飛び、セイントの手助けをしてシティの現在(セイントにとっては未来)を見せます。そしてパーフェクトパラドックスを手渡し、光を奪われかけたセイントの手助けをし、彼を死から救いました。そして無限の森から出るよう約束し、セイントはそれから何年も後に無限の森から脱出したわけです。

 

セイント14

この一件の面白いところは、オシリスがこれを行うことのリスクを認識しつつもセイントを呼び戻した事です。実際にレッドリージョンのサイオン3姉妹がこれに目をつけ、かなり危険な事になっていました。オシリスはシティに離反してまでベックスを危険視してそれと戦い、人知れず人類を救ってきました。それほどの先見の明を持つリアリストでありながら、彼が単にセイントを救えなかった罪悪感だけでそれを実行したとはどうしても思えないのです。もちろんその感情は意思決定に強く作用したでしょうが、やはりシティが負う今後の未来にとって、セイントはかなり重要な役割を果たすだろうと考えてたのではないでしょうか。

 

放浪者の関与と囁き

サンダイアルの制作には放浪者が関わっています。オシリスと放浪者がどのようにして出会ったのかは定かではありませんが、闇の力を扱う放浪者と協力したという事実は無視できません。そしてその際機械の一部を見た放浪者が「囁いている」と発言しています。囁きといえばハイヴやアハンカーラに見られる特徴です。ナイトの骨を銃に飾り付けたレジルは囁きを聞き、ドレドゲンになりました。主人公はリベンを倒したことで「殺し手」となり、その後の玉座ではリベンの囁きが聞こえます。虫の囁きもまたソルのものであり、悲哀の冠をかぶったガールランは囁きによって堕落したのです。つまりサンダイアルには闇の力が使われている可能性があります。これがハイヴのものなのかアハンカーラのものなのかはわかりません。しかしセイントを助けるのに必要な瞬間に立ち会う精確さを保証するためのコアである可能性があって、そのために闇の力を使った可能性は高いです。今後これについて情報が出ることでしょう。無視するには怪しすぎます。

 

パーフェクトパラドックス

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これがかなりややこしいです。1年目からのガーディアンの方はご存知と思います。パーフェクトパラドックスは無限の炉で作れるセイントの銃です。今回それとは異なる新たなパーフェクトパラドックスが見つかり、それをセイントに持っていきました。すでにタイムパラドックスが起こっています。今回のストーリーの中で、主人公が時間を旅する中で見つけたパーフェクトパラドックスを、過去のセイントに手渡します。セイントは大変喜んでいたようでした。そもそもこのパーフェクトパラドックスは誰のものでした?セイントの物だとオシリスが言っていたはずです。

以下はパーフェクトパラドックスの伝承です。1年目のものと今回のもの、どちらも同じ伝承です。

パーフェクト・パラドックス
他とは違う物語: 糸は時間に逆らって解れていく。 預言者の1番のお気に入りには、完璧な矛盾があるに違いない。

オシリスは見つからなかったが、戦いを終わらせられるくらいベックスを倒した。そのお返しかのように、私も奴らにトドメを刺された。私から光を吸い取る機能だけを備えたマインドを完成させたらしい。その吸い取りようはお見事だった。
心配するな。(と言っても、お前はあまり心配するタイプではないが) このマインドを完成させるのに数世紀かかっている。さらに、私の光が発する独特の周波数に調整されていた。そして、私は今、その粉々になった外殻の上に座っている。
お前の届いた高みに、私は絶対に届かないのだと思うと悲しい。私にとって、お前はガーディアンの可能性の象徴だ。お前のシティは繁栄するシティだった。私のとはまるで違う。14回の人生で、私のシティをお前のシティに近づけるために戦った。だが、最後までそれは叶わなかった。
私に残されたのはこの武器だけだ。クリプトアーキからお前がその手で作ったと聞いた。無限の炉の中で、鉄くずと光と意志の力だけで作り上げたと。これがお前の手元に戻るようにしよう。お前がこれを私にくれた時、お前を模範にして生きようと決めた。
今でもそれは変わらない。
――セイント14

正直、今シーズンに入ってからぶんぎえが一年目の伝承をこっそり書き換えたんじゃないかとちょっと疑いました。

これ、誰に向けて書いているのか、今なら分かりますね。

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「お前のシティは反映するシティだった。私のとはまるで違う」

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「私に残されたのはこの武器だけだ。クリプトアーキからお前がその手で作ったと聞いた。~お前がこれを私にくれた時、お前を模範にして生きようと決めた。 今でもそれは変わらない。」

鳥肌が立ちましたね。これ、我々主人公に向けて書いてたんですね。私達はパーフェクトパラドックスを無限の炉を使って作りました。XIVと刻印されたそれはセイントの武器であったことを示しています。しかしそもそもパーフェクトパラドックスは、主人公が今回過去に行ってセイントに手渡したからこそセイントの武器になったのです。セイントは主人公から貰ったこの武器を主人公の手元に戻るように残したのです。すでにヤバいことになっていた・・・・。

我々はセイントを救い、過去を改変しました。しかしこれを行う前から既に、セイントはパーフェクトパラドックスを手にしていて、主人公のことを知っていました。セイントは我々主人公を尊敬し、オシリスによく語っていたそうです。この出来事が起こる前から、セイントが帰還する事は運命として決まっていたのでしょう。目眩がします。

 

タワーに帰ったパーフェクトパラドックス

本当にどうでもいい事なんですが、面白くてめちゃくちゃ笑ってしまったので紹介します。

フレンドが「セイントにクッキー渡すってあるのにタワーにセイントがおらへん」と言っていました。「タワーに帰ってくるのはまだ先なんかな?」と思いながら、確認しにタワーハンガーに向かうと、これがありました。

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セイントより先にパーフェクトパラドックスだけがタワーに帰還したようです。めちゃくちゃ笑いました。

 

今回は以上です。