ゲームについていろいろ考えるとこ

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Destiny 2 - オリックス復活について

大事件や

 どこから話すべきなのかちょっと分からないのですがとりあえずやります。

この件についてご存知でしょうか。これは隠された情報なので、普通なら知り得ない情報です。更に、日本では英語圏のゲーマーに比べて伝承に着目したり掲示板で議論したりする人が比較的少ないので、余計にです。

Destiny 2 影の鳥でのコレクターズ・エディションに付属しているクリプトグリフのレプリカがことの発端でした。サンクチュアリ基地に置いてあるエッセンスを作るアレです。Reddit上でクリプトグリフのパズルについての議論が始まり、まず間違いなくタイタンではないインテリジェントなガーディアンによってパズルが解かれました。するとBungie.net上にある特別な文章を読めるようになります。ありがたいことにこの伝承は日本語に翻訳された状態で読めるので是非参照してみてください。

ハイヴ関係の伝承を読むのが非常に苦手なのですが、頑張ってみます。

www.reddit.com

Linksの一覧からそれぞれのページに飛べます。

 ハイヴ関係の文章は回りくどい論調で書かれていて私の理解力では少し全容を把握するのが難しく、間違った情報を発してしまうのではないかとナーバスになってしまいます。以下は「II」

「その使命とは、形になることであり、その形は生き残るために必要不可欠で、それによって正しき剣を引き抜き、どこを切るかを選択できる。それこそが剣の刃であり、鋭さであり、論理なのだ。だからこそ私は、武器の地図となる本を用意しよう。私に勝利した者はその本を読むだろう。そしてその武器を探し、私がどこにいて何をやってきたのかを知ることになる。彼らは私の武器を手に取り、私の全てであるその武器を使うだろう。彼らが私となり私は彼らとなるだろう。」

中略

シヴ・アラスは斬首され、戦争によって彼女を思い出したオリックスによって呼び戻されたのではなかったか?サバスンは斬首され、狡猾な彼女と共謀したオリックスによって呼び戻されたのではなかったか?アイアト。今こそ再びそれを実現しよう。

「」がオリックスの発言です。オリックスは遺産を残し、後世に使命を残しました。武器の地図となる本それこそが遺産かどうかは分かりませんが、その遺産を受け継ぎ、かつてハイヴが行った身内の闘争を再現しオリックスを再び呼び戻そうとしています。

ハイヴ関連の文章は抽象的な表現が多いから分かりにくいねん

「V」が恐らく最重要だと思われます。直接の明言を避けているので分かりにくいのですが、私の解釈を書いておきます。

暗殺者たちをナイフとして操り彼を殺したあの女は、かつては空を縄張りとする虚言者だった。だが彼女はオリックスの子である我々の仲間となった。そして我々は彼女の嘘を浄化し、彼女から混乱と恐怖を取り除き、教えを授けた。彼女はオリックスを理解することにその身を捧げ、彼の気持ちを想像しながら、彼を学び、彼の行動を予測し、ついには彼にとって手強い敵の1人となった。その姿はまるで彼そのものだった。

~中略

虚言者たちは何十万もの軍勢となって、数百万の民を虐殺するだろう。そして我々は自らの運命に歓喜するのだ。なぜなら彼らは我々を形作るために彼が遣わした剣であり、彼女は彼を覆い隠すために彼が選んだ仮の姿だからだ。全ては彼の計画通りだ! 彼女は虚言に対する答えとなる真実を目覚めさせた。そして彼の意思が虚言者たちを最後の試練として我々のもとに送り届けた。彼は今も、そしてこれからも我々の王だ。

この中に「女、彼女」というのが出てきます。最初はサバスンの事だろうと考えたのですが、文脈上当てはまりません。虚言者というのも現れるのですが、この文章がハイヴ主体で書かれているという点を見るとガーディアンの事だと思われます。降り立ちし邪神の時、ヴァンガード(というより主人公)が何故ドレッドノート侵攻を容易に行えたかと言えば、アウォークン艦隊の攻撃があったからです。あの時アウォークンは時間稼ぎをした上で、女王は魂となって別の空間に行っていました。オリックス討伐の状況はアウォークン女王によって舞台が整理された結果、ガーディアンが円滑に事を進めることが出来たわけです。つまり「暗殺者達をナイフとして操り彼を殺したあの女」はアウォークン女王のマラ・ソブを差しているのでは無いでしょうか??

 であれば大変な事です。もし「彼女」がマラだとすると、この文脈では彼女がオリックスの死を偽装したと捉えることも出来るのです。それがどういう事なのかは分かりません。ガーディアンによるオリックス討伐が果たされるまで、女王は別の空間にいました。もしオリックスが死ぬ直前にその空間に行きマラと接触していたらどうでしょう?「彼女(マラ)は彼(オリックス)を覆い隠すために彼(オリックス)が選んだ仮の姿だからだ。」オリックスは女王に化けている?あるいは何らかの理由で結託している?託宣エンジンの中にいた女王は、実際はオリックスだったのでしょうか。流石にオリックスが化けているとは考えたく無いのですが、女王の命により倒したリベンから呪いが放出し、その結果ドゥイ・インカルが現れたというのはかなり怪しく、意図的に仕向けられた可能性があります。更に上の大いなる目的があり、そのためにそうせざるを得なかったのでしょうか。あるいは、オリックス討伐の土俵を作ったマラの計画をオリックスが死の直前に利用し復活の条件を作ったのでしょうか。

真意は今の所分かりません。しかしこれらを念頭に置いた上でもう一度降り立ちし邪神のムービーを見てみるとかなり印象が変わりました。YouTubeにいくつかあるようなので是非見てみてください。マラ・ソブの「この末路は明らかだったな お前があの穴から這い出してきた時から」とオリックスを昔から知っているかのような言い草です。またザヴァラ司令官の「勝てない相手に攻撃とは、女王らしくないな」など、明らかに裏がある。あの時から伏線が貼られていたとは恐るべし。

女王の狡猾さと陰謀が如何に物凄いかは、伝承「マラセンナ」に詳しく書かれています。メチャクチャ面白いのでまだ読んでない方は是非。

あとVの中でイオが言及されます。文脈的にオリックスがイオを探し求めていたと解釈できます。イオには無数の意志のソルがいますね。

 

書いていて思ったのですが、マラ女王とサバスンはよく似ていますね。どちらも女王であり恐ろしく狡猾です。ハイヴとアウォークンは故郷を離れ別の世界に流れたり、その先での争いの経験やその後の復活などある意味ちょっと似ています。Destinyの世界は光と暗黒、天空と深遠の永遠の闘争の話であり、その対称性はその下の構造にあらわれています。トラベラーとピラミッド、ガーディアンとベックスなどがそれで、ひょっとするとアウォークンとハイヴも対称的なものとして描かれているのかも。

 

 

オリックス復活を囁くハイヴの声があることは事実でした。ここで壮大な謎を仕込んでプレイヤーに投げかけたBungieの事なので、ただの伏線で終わることは無いでしょう。現在月のハイヴはサバスンとは異なる系統で、ハシュルドーンを中心としたヒドゥン・スワームでした。ハシュルドーンは倒されますが、残ったクロタの子孫は迷宮に隠れ、ズルマックを蘇らせています。この辺の詳細についてはあまり把握できていないので、追って投稿することとします。

月のハイヴとオリックスの復活がどう関係するのか今の所想像が及びませんが、少なくとも注目すべき事実が一つあります。

オリックスのナイトメアがいない

 何故でしょう??クロタはいるし、フォゴスだっています。なのにオリックスがいないなんて。ガーディアンにとって悪夢の象徴でもあるようなもので、ナイトメアが何故それを作らなかったのか非常に気になりますよね。

現在登場しているナイトメアボスの共通点、お気づきでしょうか。全員死んでいます。ならナイトメアとして復活するべき最大の悪夢であるオリックスがいないのはオリックスが生きている事を示しているのではないですか?

 気になる事はまだあります。ナインのアーティファクトの中にあった「オリックス・エコー」あれがどういう存在かは分かりませんが、明らかにオリックスの存在を意識付けています。

ノクリスの活動開始。ノクリスはハイヴ書物から完全に消された異端の存在です。彼らは追放後火星を訪れ、ウォーマインドによって氷漬けにされますがトラベラーの覚醒によって氷が溶けると現れたという事です。彼が汚名を晴らすために死霊術を使ってオリックスの復活を目論んでいたと考えることも出来ます。ノクリスは死にますがソルはまだ存在しています。虫の囁きとなってイオで形のない存在になっています。

一番怪しいのはタイタンです。衛星タイタンはドレッドノートが訪れた土星からほど近い場所にあります。そのような場所でサバスン関係の儀式が行われていたとなると、関係ないわけが無いです。司令官がたまたまタイタンに逃げたことで見つけたわけですが、そうならなかったら大変な事になっていたのかも。またタイタンには新種のハイヴの卵があります。詳細は不明ですが、タイタンでは間違いなくハイヴにとって重要な場所で、もしかするとその新種の卵がオリックスの新しい器となるべく実験的に作られたものなのかも知れません。

 

新しい火種が出来た感じですね。今後も注意して見ておくので進展があれば更新します。読んで頂きありがとうございます。