ゲームについていろいろ考えるとこ

ゲームについて考えます。考察記事やレビュー、ゲームを巡る問題などゲームに関わることを論じたい

<Destiny 2>おさらいと、謎の人物の目的を読み解く<光の超越>

3人の背教者と歩むエウロパ旅行記 謎の人物を深堀りしたい

 しばらくぶりです。しばらくDestinyから離れていたり、こちらに時間を割く事が出来なかったりで久々のDestinyロア系。今のシーズンは伝承が全然集まっていなかったりで、本格的にピラミッドが押し寄せてきた位しか把握できていないのが現状です。

11月開始の光の超越では、エリス、放浪者、謎の人物の3人で闇の力を巡ります。ステイシスが闇パワーならケンターチとの関連性も無きにしもあらず。今一度謎の人物に着目し、彼女の目的を考えてみます。

 

 

現状確認

トラベラーの覚醒によりかつての敵暗黒が活動開始します。彼らは月に隠されていたピラミッドを通じてガーディアンに干渉し、救済者を名乗ります。「光から人類を救済します。これから出発します」みたいなことを宣言して太陽系に侵攻を開始し、いよいよ一部の惑星に停泊し始めます。放浪者はかねてより行っていた闇の力による武装拡充を本格化。プリズムリキャスターを用いて暗黒由来らしいエングラムを装備に変えています。

 

エウロパ旅行記 - 3人のキーマン

エリス・モーン

f:id:Vec:20200901000126p:plain

おなじみの頼れるハイヴ専門家。彼女はかつてバンガードよりクロタ討伐の命を受けヘルマウスに降下しますが、大半のメンバーは戦士します。ヘルマウスで長い時間を過ごした後帰還した彼女はハイヴ魔術によって恐ろしい姿に変化していました。ちなみにこのときのファイアチームメンバーであるトーランドはアセンダント化(?)し魂だけの存在となり、オマールはハイヴ魔術で虫に変化しゼノファジとして戦っています。

エリスにどのような野望があるか定かではありませんが、彼女は基本的にハイヴを強く憎んでおり、ガーディアンの味方であることは確かです。エリスが発した伝承を読むと主人公のことをかなり信頼しているし、怪しい雰囲気は漂っているもののちゃんとした光の戦士です。トラベラーのため人類のため、ハイヴの知識を利用してサバスンの驚異に備えようと日夜活動しています。エリスはアウォークン女王と繋がりがあり、かつての邪神襲来の際には暗躍する女王の協力者として陰ながら主人公を助けました。

現在は主にピラミッド対策のため活動していて、月やイオで研究中。同時にサバスンの活動開始を察知しているのでそちらの対処にも一躍買うことになるでしょう。

エリスがなぜエウロパへ行くのか、その理由はまだ想像するしかありませんが、深い知識を持つ彼女もまた、光だけに頼る危険性を認識して新しい力を得ることを考えているのかも知れません。

 

放浪者

f:id:Vec:20200901000447p:plain

孤独と影の際に登場した比較的新しいキャラクターです。彼は闇のゲームギャンビットを運営しており、ドレドゲンとの繋がりもあるなど非常に胡散臭い人物ですが、彼の考え方は非常に現実的で来る驚異に備えるため独自に行動しています。

ギャンビットは闇のかけらを集めて宿られた兵を召喚し倒すというもので、闇の力を収集しています。プライムギャンビット及び天誅では実際にそれらの力を応用して装備品を作りますが、おそらくこれらには闇の力が使われており、密かに闇の力による武装を実現しています。そんなギャンビットは実験の段階でガーディアンの死者が発生する等非常に高い危険性を孕んでいるにも関わらず、バンガードは彼にタワーの一角を提供しています。ラクシック機関(※)は異を唱えていますが、バンガードもおそらく彼の真の目的を理解しており、暗黙の了解という姿勢のようです。プラクシック機関はもちろん反発しています。放浪者はナインと関わりが深く、ナインから巨大な氷の物体<アーティファクト>を提供されています。

※:プラクシック機関:シティへの暗黒流入を監視し取り締まるバンガード所属の機関。具体的にはドレドゲン絡みの背教者を取り締まったり、ウェポンズ・オブ・ソロウ(トルンとか虫の囁きのような闇由来の武器)の流入を阻止するために活動しています。オノールやタエコ3などが所属しています。

 

謎の人物(謎のエクソ)

f:id:Vec:20200901000942p:plain

D1の本編で登場してそれっきり音沙汰のなかった謎の人物。非ガーディアンらしく時空を超えて戦う。散りばめられた情報から読み解かれる推論によればクロヴィス・ブレイの関係者であり、アナ・ブレイとは姉妹関係にあるらしい。ベックスに詳しくD1では主人公をガーデンに導きました。今思えばベックスに詳しいとなると、ベックスと救済者の関係性が分かった今闇の力に詳しいと考えるのは容易だし、時空を超える力で終焉を目撃した結果闇の力を得るべきとの結論に至ったと考えられますね。

ちなみに謎の人物がくれる猶予なき時にそっくりな武器をライトハウスで作ることが出来ます。ステイシスかどうかは不明ですが、ガーデンで闇の力を得たと思われるケンターチ3のファイアチームはオシリスと繋がりがあるようなので、謎の人物もケンターチまたはオシリスと関係がある可能性も捨てきれないです。

ケンターチについては以下にまとめています。 

sch-vec.hatenablog.jp

エウロパのブレイ施設

光の超越の本筋となりそうなのがこの施設です。謎の人物の招きでエウロパ入りするようですが、そもそもここには黄金時代のブレイの施設が埋まっているそうです。ステイシスとどう関係があるのか想像できませんが、この状況にわざわざブレイ施設を探索するなら、そこに重大な何かがあるはずです。仮にブレイ施設の秘密を明かすことがステイシスの会得に繋がるのなら、ブレイは黄金時代からこの力を知っていてどうにか保存していた事になるでしょう。ガーディアンが如何にしてそれを手にするのか不明ですが、それはおそらく謎の人物が連れていたゴーストではない謎の存在が鍵になるのでしょう。

レイドはディープストーンクリプトであると言われています。ディープストーンクリプトとはEXOと繋がりの深い施設で、ケイドもこれについて語っていました。ブレイ関係の施設なのでしょうが、分からないことも多いのでこれについて情報が出たらまた書くことにします。

 

謎の人物深堀り

謎のエクソ - 味方 グリモア - Destiny Tracker Database

さて本題。謎の人物がやっと登場するということで、改めて前作Destinyで彼女が登場するシーンを見直しました。当時は意味不明だったけど今じゃなんか印象変わるぞ!ということで彼女がDestinyで何をしたのかおさらい。

 

最初の出会い(?)は月。主人公が神殿を調べようとしている時に通信にて接触します。その時のセリフ

面白い、完璧とは言わないけど見込みはあるわね

ガーディアン 何をするつもりか分かってる 勇敢ね でもここには信じられないような敵がいる

行きなさい ハイヴに立ち向かい生き延びたなら、私を探すと良いわ

この時点ではやはりわからない事のほうが多いのです。このあと主人公は月でトラベラーの破片を蝕んでいたハイヴの儀式を破壊します。

 

次の出会い、というか実際に会うのはこれが初めて。月で謎の人物が告げたとおり金星で出会います。ここでの謎の人物のセリフ抜粋

 説明する時間も 理由を話している時間もないの

「ええ 分かってる」(通信)

 

多くのガーディアンが倒れた 強者たちが

でもあなたはここ(金星)にたどり着いた

「ええ聞こえてる 彼らはここよ 私と一緒よ
わかった」(通信)

私の力が必要よ 彼らが我々を連れてきたのよ ベックス 邪悪さえ忌み嫌う 真の邪悪 

 

光の中では生まれてない

(↑ガーディアンでは無いのか?という質問に対して)

 

でも私達のたどる道が交われば 必ず突破口が開ける 

ブラック・ガーデンのことは知ってる?

私達の大いなる脅威はすべてそこ

この機械(ベックス)たちが生まれた場所にあるわ

ブラック・ガーデンを見つけ 中枢を破壊して 
トラベラーが力を取り戻すために

 今見るとかなり印象的ですよね。というのもベックスがガーデンで作られたというのはDestiny2の不死のシーズンでも語られているし、黒い心臓を消した後でも救済者という大いなる脅威がガーデンと関わりがあることが分かったのですから。

 

ここで謎の人物の裏情報を考慮します。ここでは詳しく解説しませんが、謎の人物はクロヴィス・ブレイの関係者で、アナ・ブレイとは姉妹関係にあると考えられています。そしてDestinyのグリモアによると、どうやら彼女は時間軸を越える事が出来て、トラベラーが敗北する未来からやってきたといいます。これらを踏まえた上で謎の人物のセリフや行動を読み解いてみましょう。

 

謎の人物の目的とは

 謎の人物はDestinyで果たした役割、それは極めて重要です。それはガーディアンをブラック・ガーデンへど導くことでした。金星でガーディアンが初めてベックスと戦った後、謎の人物はベックスとブラックガーデン、大いなる脅威を結びつけました。そして実際にガーディアンがガーデンに趣き黒い心臓を打ち壊した際には、トラベラーは眠りから目を覚ましたのです。

そして月へ遡り「ハイヴに立ち向かい生き延びたなら私を探すと良いわ」というセリフに注目すると、この時点でブラックガーデンでの役割を果たせるか品定めしているとも読み解けます。あるいはサンダイアルを抜けた先に主人公のものと思しき墓があったように、彼女がみた未来でも主人公は存在していて、やはり重大な役割を果たしたのでしょうか。そしてその主人公を異なる運命へと導こうとしたのではないかと。ここでは後者の説を推すことにします。

 

光の超越にどう繋がるか

私達のたどる道が交われば 必ず突破口が開ける 

 光の超越でおそらく会うことになるでしょう。交わります。これが彼女が望んだ事なのでは無いでしょうか。一度別の話を確認します。

 

サンダイアルを探索した際に、主人公らしき人物の墓を見つけました。サンダイアルは時間軸を越えるための装置で、それを使えば過去の人物に干渉することが出来るのです。名士のシーズンでは主人公が時空を超えて水星で戦うセイント14にシティを見せたことで彼は諦めずに帰還を果たしました。それと同じ装置で見た未来は、主人公の死を映し出します。

以上の情報を踏まえて私の考えをまとめると以下のようになります。

謎の人物は初めから主人公を探し、自らの道と交わらせるために来たのではないか

謎の人物は暗黒が勝利した未来を目撃しています。

そして私は謎の人物が経験した未来主人公が死ぬ未来同一の時間軸と考えます。なぜなら、ナインやカルス、謎の人物など未来のビジョンを得た人物すべてが共通してピラミッドの驚異と終焉を目撃しているからです。その未来はフラワーゲームの原則で定められた運命とも呼べるものでしょう。謎の人物は、主人公を導くことで暗黒との戦いで突破口を開こうと考えました。これは、主人公がサンダイアルを使ってセイントを導いたのと構図がよく似ています。ブラックガーデンで黒い心臓を打ち壊しトラベラーの覚醒へと足がかりを得た主人公の偉業は、謎の人物の導きあってのものでした。これからエウロパへとどう繋がるのか見ものですが、やっと道が交わるのでしょう。

そして謎の人物と出会った先にステイシスの力があるのだとすれば、それこそが暗黒と戦い運命を打ち砕くための突破口であるのでしょう。

記録: 473 – BRIDGE - 1.2

また聖堂に戻ってきた。でも今回は小さき光が私の存在に気づいた。何度も失敗を見てきたが、今回は違う。興味をそそられる。戦いに備えている...

 

ゴーストの破片: 謎のエクソ2 - 謎のエクソ Grimoire - Destiny Tracker Database

希望的観測

「ええ聞こえてる 彼らはここよ 私と一緒よ
わかった」

 これ、ちょっと大胆だと思うんですが、ひょっとするとこのときの通信は光の超越でのエリスや放浪者とのやり取りなのではないでしょうか。この時その場所で会うことが重要で、最初から主人公に会わなければならなかったのだと。正直このセリフに関しては希望的観測と言わざるを得ませんが、光の超越で同じ言葉が聞こえないか注意しておこうと思います。何れにせよ、光の超越でDestinyでの出来事が深堀りされる可能性はあるので楽しみにしたいです。

最後に

ここまで読んでくれてありがとうございます。色々あって長らく書けていませんでしたが、最近Destinyもやんわり再開し少しずつだけどこちらも書けていければいいかなと思います。コメントくださる方もいてとても嬉しいです。

気になる点や事実誤認の指摘、自分はこう思うとか、ここがわかりにくい等あれば遠慮せずコメントを頂きたいです。自分の文章を客観視する助けになるのです。

それと今回の内容は、以下の記事と合わせて読むと私が伝えたいことがより伝わりやすくなるかも知れません。チェックしてみてください。
sch-vec.hatenablog.jp

 上記で触れた主人公の死についてのまとめ記事です。

sch-vec.hatenablog.jp

 こちらはややメタ的な視点からDestinyの世界観に切り込んだ記事です。過去作と直接の繋がりはありませんが、無数の時間軸が発生しそれらを旅するというMarathonでの出来事はDestinyの出来事を考えるのに役に立つと思います。

sch-vec.hatenablog.jp

 こちらで主人公がアハンカーラに寄生されているという説を唱えています。これのみならずギャンビットで闇の力を集める放浪者や、悲哀の冠であからさまにハイヴのルーン文字が刻まれたヤバそうな武器をくれるカルス皇帝など、終焉を目撃した人物は共通して光以外の力を得ようとしています。

 

以上です。