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Arkaneの神ゲーDishonoredシリーズを紹介する記事

ステージクリア型のゲームとしてはかなりやり込めたDishonored。定期的にやりたくなって今でもやっちゃうくらい。めちゃくちゃおもしろいので紹介したい。

 概要

Dishonoredシリーズは2012年10月にリリースした無印作品。その後DLCである『The Brigmore Witches』そして『The Knife of Dunwall』が発売されます。そして2016年11月、前作の15年後を描いた続編が発売され、スタンドアロンDLCである『Dishonored Death of the Outsider』も発売され、系3作品のシリーズとなります。無印ではSteamで圧倒的に好評を叩き出したステルスアクションゲームの定番となっています。

 

Dishonoredシリーズの世界観

鯨から採れる鯨油によって産業革命が起こった世界。グリストル、ティビア、モーレイ、サーコノスの4つの国を統べる諸島帝国の首都ダンウォールが舞台。2作目では舞台はサーコノスへと移る。首都ダンウォールではネズミの疫病が流行し理性を失った感染者ウィーパーが徘徊している。現実世界とは異なる虚無界が存在し、そこには超常的な半神半人であるアウトサイダーがいる。虚無はあらゆる人の中に存在し、時にはアウトサイダーが虚無の超常能力を与える。

 

Dishonored』のあらすじ

4つの国を統べる諸国帝国ではネズミによる疫病が蔓延し国は混乱していた。女王ジェサミン・カルドゥインの王室護衛官コルヴォ・アッターノは疫病解決の糸口を探すため世界を巡る任務から大した成果なしに帰還したところだった。帰還の直後女王ジェサミンは突如謎の集団に暗殺されてしまい、次期女王である娘のエミリー・カルドゥインが誘拐されてしまう。コルヴォ・アッターノはその場に居合わせたことで罪を着せられてしまい収監されてしまう。その後コルヴォはエミリーを支持するという王政支持派の助けを借り脱出に成功。また超常的な謎の存在アウトサイダーに超常能力を与えられ、エミリー救出のため王政支持派の暗殺者となり、陰謀に立ち向かうことになる。

 

Dishonored - Knife of Dunwall』のあらすじ

女王暗殺を指揮した暗殺者、もうひとりの主人公ダウド目線で描かれる。女王暗殺の罪悪感に苛まれ、贖罪としてアウトサイダーの助言を受けデリラという人物を探す旅に出る。コルヴォとは異なる能力を持つダウドを操作し、デリラの招待を突き止める旅に出る。

 

Dishonored - The Brigmore Witches』のあらすじ

デリラの正体を突き止めだダウドは、自身の組織内での裏切りにも遭いながら、必ずデリラの陰謀に終止符を打つため奮闘する。

 

Dishonoredでは、女王の王室護衛官の復讐とエミリー救出の物語。そしてDLCでは、女王を暗殺した張本人による贖罪の旅が描かれました。対照的な主人公はそれぞれ異なる能力を持ち、緻密にデザインされた舞台で作戦を建て、ステルスで回り込むのか、正面突破するのか。また非殺傷か殺傷かを選びます。Dishonoredのユニークなところは、任務で取った手段によって結末が左右されるという点です。無闇矢鱈と殺害し続けるとカオスが上がり、次の任務ではより混沌とした状況に見舞われ、主人公もどんどん暴力的になっていき、最終的な結末も変化してしまいます。

 

Dishonored 2』のあらすじ

女王暗殺、そしてエミリー誘拐の陰謀が集結した15年後。エミリーは女王として、ダンウォールにある宮殿で諸国帝国を統治していた。ダンウォールでは、王室に対して批判的な言動を行う著名人の不審死が相次ぎ、エミリーの側近で王室に反対する意見を封じるために使わされた暗殺者、クラウンキラーが存在しているのではないかという憶測が広がり、市民は王室への不信感をつのらせていた。そんな中突如、王位継承権を主張する謎の人物デリラ・カッパースプーンが現れ宮殿を乗っ取ってしまう。

宮殿、そして国を乗っ取られたエミリー/コルヴォは脱出し、謎の人物ミーガン・フォスター、そして再びアウトサイダーの協力を受けデリラの秘密を探り宮殿を取り戻すためコルヴォの生まれ故郷でもあるカルナカへ向かう。

 

Dishonored - Death of the Outsider』のあらすじ

デリラの野望が砕かれた後、ビリー・ラークはかつての主であり失踪していたダウドを見つけ出す。ダウドはこれまで起こった問題の殆どにアウトサイダーが関わっている事から、アウトサイダーはこの世界で最も危険な人物だと考え、アウトサイダーを殺すことを計画する。ダウドに従いアウトサイダーを殺す方法を見つけることにしたビリーは、アウトサイダー張本人から特別な目と右腕、そして虚無の能力を授かった。虚無界、そしてアウトサイダー誕生の謎を探るためビリーはカルナカで虚無の力を崇拝するアイレスギャング、そして信託修道会を調査する。

 

さて全作のあらすじを紹介しました。読んだだけじゃ分かりにくいと思いますが、このゲームはとても緻密に作られていて、世界観もかなり独特。そしてゲームのアート面はものすごく優れていて、スチームパンクなからくりには男心を擽られます。コルヴォが使う折りたたみ式ナイフも一見すると無茶な機構に見えますが、実際に同じ機構のレプリカが作られ動作可能なことが確認されています。スチームパンクな架空の技術だけならまだしも、現実とは違う虚無界の存在。そしてアウトサイダーの存在が物語をより一層奇妙にしています。アウトサイダーの行動理念もいまいち分かりません。その奇妙さはゲームをプレイする上でとても良いスパイスになっています。難易度は比較的高めで、超常能力を上手く使わないと戦闘ではあっさりやられてしまいます。

このゲームのユニークな点として挙げられるのがカオス度です。プレイヤーが取った選択によって物語は異なる方向へ転びます。無闇矢鱈に殺害を繰り返せばカオス度は上がり、主人公は残酷になり良くない結末が訪れるのです。

 

とにかく本当に面白いので是非プレイしてほしいです。以降既プレイ向けに考察記事みたいなのを書いてみようと思います。